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リウマチ用語辞典 ( リウマチ )

リウマチに関する用語 ( リウマチ )

リウマチ用語辞典 ( リウマチ )

カテゴリー : お薬検査生活リウマチ病名

カテゴリー : リウマチ

滑膜(かつまく)リウマチ

骨と骨がくっついて関節を作っていますが、その骨と骨を包んでくれているのが滑膜という膜になります。滑膜は骨や軟骨に栄養を届けてくれたり、滑液という液体を作って関節同士の滑りを良くしてくれています。ところが、リウマチになるとこの滑膜が腫れて炎症を起こしてきます。これを滑膜炎とよび、関節エコー検査でよく分かります。
コメント:骨が壊れる前の滑膜炎の段階で早く関節エコー検査をして、リウマチを早期に見つけましょうね!

間質性肺炎リウマチ

リウマチは関節に炎症が起きるだけでなく、肺にも間質性肺炎という特殊な肺炎を起こしてくることがあります。
多くの間質性肺炎は進行せず無症状のことが多いですが、稀に急に悪化することがあるので注意が必要です。また大切なのは間質性肺炎があるとメトトレキサートなど肺に負担のかかるお薬は使いにくくなるので、リウマチの治療を始める前にしっかり検査する必要があります。血液検査KL6の測定と胸部レントゲン(正面だけでは分からないので側面も撮影しましょう)、胸部CTが発見に役立ちます。

TNFリウマチ

リウマチを起こしている悪い免疫細胞が作るメッセージ物質の一つになります。この中には「みんなで関節の中で暴れてやろう」というメッセージが入っており、TNFを受け取った炎症細胞や破骨細胞などは関節の中で暴れだします。さらに今度は自分たちでTNFを作るようになり、周りの炎症細胞や破骨細胞にも関節で暴れるようにメッセージを伝えるのでもう大変です。現代風にいうと、TNFという炎上メールが次々と拡散してさらに炎上する感じでしょうか。これがリウマチの大きな原因の一つになります。
このTNFの炎上メールを急いで削除して、拡散するのを防いでリウマチを強力に治療するのがTNFを抑えるタイプの生物学的製剤になります。

T細胞リウマチ

様々な免疫細胞に指令を出す、免疫細胞のボスがT細胞になります。この免疫細胞のボスであるT細胞が暴走して「関節を攻撃しなさい」と間違った命令を出してしまうことが、リウマチを引き起こしてくる原因の一つになります。このT細胞の暴走を止めて落ち着かせるお薬が、生物学的製剤のオレンシア、飲み薬のタクロリムスになります。治療を始めるとT細胞から「関節の攻撃をやめなさい」という命令がだされますが、ボスの命令が現場に届くのは時間がかかるようで、どちらのお薬も比較的時間をかけてジワジワ効いてきます。効果はゆっくりですが、ともに比較的安全性の高いお薬になります。

IL6リウマチ

TNFと同じ、リウマチを起こしている悪い免疫細胞が作るメッセージ物質の一つになります。このIL6にも「みんなで関節の中で暴れてやろう」というメッセージが入っており、IL6を受け取った炎症細胞や破骨細胞などは関節の中で暴れだし、自分たちもIL6を作るようになるので、関節の炎症が次々に広がっていきます。これもリウマチを起こす原因の一つになります。
このIL6の拡散を防いで治療するのが、生物学的製剤のアクテムラになります。
またIL6はCRPを作るメッセージと、腸管粘膜を保護するメッセージももっています。

寛解(かんかい)リウマチ

リウマチがしっかり治まっていることを寛解と言います。昔からあるDAS28寛解やSDAI・CDAI寛解が使われていましたが、最近では分かりやすいBoolean寛解(腫れ、痛み、CRPすべて1以下、VAS10以下)などが使われます。
また関節エコー検査で関節の中を検査し、リウマチが残っていない事が確認できた最高の状態「エコー寛解」があります。関節エコー検査のできる専門施設にて目指せる最も理想的な寛解になります。
コメント:CRPが正常になってもリウマチが残っていて変形が起きてしまうことがあります。ぜひ関節エコーで関節の中がしっかり治っているかを確認し「エコー寛解」を目指しましょう!

骨びらんリウマチ

リウマチで関節の中に炎症がおきると腫れて痛みが出てきます。それを数か月ほおっておくと、リウマチの炎症が骨にも到達し骨に穴があいてしまいます。これを「骨びらん」といいます。さらに骨びらんが起きた関節をそのままにして起きリウマチが進行すると、骨の変形が起きて手指が曲がったり動かなくなってしまいます。レントゲンでリウマチの診断がつくのは骨びらんや変形が出てからになります。その前に関節エコー検査で早期にリウマチを見つけて治療することが大切です。

肺炎リウマチ

リウマチは自分の免疫細胞が暴走して関節の中で暴れまわるのが原因になるので、リウマチのお薬はどれも暴れている免疫細胞を大人しくさせてリウマチを良くします。
そのため、効果の裏返しで良い免疫細胞も大人しくさせてしまうので感染症に注意が必要になってきます。そんな中で一番頻度が多い感染症が肺炎になります。特に、リウマチの方が注意する肺炎は3つ、「ニューモシスチス肺炎」「結核」「慢性気管支炎」になります。
→「ニューモシスチス肺炎」「結核」「慢性気管支炎」

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