「この症状ってリウマチ?」
「リウマチは関節が腫れて痛くなる病気です、早く診断して治療しないと骨が壊れてしまいます」なんて聞くと、「この痛みはリウマチなのかな?」「早く専門医に診てもらったほうがいいのかな?」と心配になってしまいますよね。
気になる症状がリウマチの可能性があるのか?見分けるポイントをお伝えできればと思います。
まずは、
1リウマチが出やすい場所
どの関節にもリウマチが出るわけではなく、リウマチが出やすい関節があることをご存知でしょうか?
リウマチが起きやすい関節ベスト5をまとめるとこんな感じになります!
<リウマチになりやすい関節ベスト5>
1 | 指(第2関節と指の付け根)※第1関節(指先の関節)はリウマチではありません |
---|---|
2 | 手首 |
3 | 足指の付け根 |
4 | 膝 |
5 | 肩 |
特に、上位3関節はなんと9割のリウマチの方ので症状がでる場所になります。
これをみると逆に痛くてもリウマチの心配をしなくてもよい場所も分かってきます。
「背中や腰の痛み」、「指の第一関節の痛み」は、リウマチの可能性は低いのですね。
2リウマチを疑う症状
では実際にリウマチが関節におきるとどんな症状がでてくるのでしょうか?
なんといっても「腫れている」場合にはリウマチの可能性が非常に高くなります。
「とくにぶつけた覚えもないのに指が赤く腫れている」
「手首が腫れていて押すと痛みがある」
「足首が腫れている、特に朝が痛い」
「アキレス腱が腫れて痛い」
などはよくお聞きする症状になります。
手指や足首・アキレス腱など目で見える場所なので、痛みだけでなく腫れに気が付かれて受診される方が多いです。腫れているかのポイントは、「ブヨブヨ柔らかく膨らんでいる」「押すと痛い」「触ると熱をもっている」の3つになります、参考にしてみてくださいね。
はっきり腫れが見えない関節でも、「痛みが持続している」場合にリウマチを考える必要があります。
「足の裏が痛い」
「足指の付け根が痛い」
「肩の腱板断裂と言われているけど、なかなか治らない」
「膝に水が貯まって、抜いてもらってもまたすぐに水が溜まってしまう」
などもよくお聞きする症状になります。
足指は普段靴下などを履いていてあまり見ることがありません、また肩も周りを筋肉に覆われているので見た目では腫れが分かりません。
また膝は軟骨が減って水が貯まる変形性関節症(=加齢変化)の方が沢山いらっしゃいますが、膝の水を抜いてもすぐ溜まってしまう、ヒアルロン酸を注射すると逆に痛くなる場合にはリウマチが隠れていることがあり要注意です。
「なかなか良くならない数か月も長引く痛み」がポイントですよ。
「皮膚がピリピリ痛い」、「ピリッと一瞬痛みがでる」、「しびれる」などの症状は、リウマチではなく神経痛などになってきます。