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リウマチについて

どんなイメージ?どんな病気?なりやすいのはどんな人?

専門医が答える関節リウマチってなに?

リウマチと聞くとみなさんはどんなイメージをお持ちでしょうか?

「ご高齢の方の病気でしょ?」
「手指痛くなってが変形しちゃうんでしょ?」
「大変な難病なんですよね?」
こんなお答えがかえってくるかもしれません。確かにこれは一昔前のリウマチのイメージになります。
昔は残念ならがら関節エコー検査などの最新の検査方法がなかったので診断がなかなかつかず、御高齢になってからようやくリウマチと診断されることがありました。また診断をしてもお薬も生物学的製剤やメトトレキサートといった現在使えるような有効なお薬が無かったので、リウマチの進行を止められずに手指が変形してしまう方が大多数でした。
そのため、仕事が出来なくなったり、日常生活に支障がでて、毎日痛みに耐えるしかない、そんな難病といってもよい状況でした。

しかし、現在は「関節エコー検査」など最新の検査でで関節に変形が出る前に早期から診断ができるようになり、また「生物学的製剤」や「メトトレキサート」といったとても効果のあるお薬で治療することで痛みは腫れが無くなり、関節が壊れるのも防ぐことができるようになりました。
「すっかり痛みもなくなって、仕事に復帰しました」
「趣味のテニスもまた始められましたよ」
「リウマチになって一度はあきらめていた子供を無事出産することができました」
など早期診断と早期治療によって嬉しいお声を聴くことができるようになりました。

さて、そんなリウマチっていったいどんな病気なんでしょう?

自分の体の中には、細菌やウイルスと戦う免疫細胞があります。その免疫細胞が本来の任務を忘れて関節の中で暴れて炎症を起こし、さらに骨を壊していってしまうのがリウマチになります。そのため、骨が壊れる前に早くリウマチを診断し、関節で暴れている免疫細胞を早く大人しくさせる治療をすることが大切になるんですね。
リウマチは決して稀な病気ではありません。日本人の有病率は0.5~0.8%、つまり100人~200人集まるとお1人リウマチの方がいらっしゃる計算になります。日本全体で70万人の患者さんがいると言われています。

リウマチになりやすいのはどんな人でしょうか?

男性に比べて4倍女性の方に多く、特に30才~50才の女性の方が一番多く発症されます。リウマチになる原因の一つに、女性ホルモンの変化が言われており、出産・閉経などの時期と重なるのかと思われます。
その他には、「タバコ」「歯周病」があるとリウマチになる可能性がともに約2倍あがることが分かっています。この二つはリウマチの治療も邪魔をするので、禁煙と歯周病ケアがリウマチの予防、また治療中の方にもおすすめです。
また遺伝に関しては確かに多少ありますが、頻度はそこまで高くありません。イメージとしては100人集まるとそのうち1人リウマチになる方がいらっしゃるのが、ご家族にリウマチの方を100人集めるとリウマチになる方が2人になる感覚になります。
他には、ケガや風邪、ストレス、過労などをきっかけにリウマチを起こされる方も少数ですがいらっしゃいます。
おそらくもともとリウマチを発症しやすい体質がある方に、ホルモン変化やストレスなど何か刺激が加わるとリウマチを起こしてくるのかと思われます。

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