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[関節リウマチ]肝臓・肝機能 血液検査の見方

[関節リウマチ]肝臓・肝機能 血液検査の見方

  • 2020年7月21日

皆さんこんにちは、リウマチ医みっちいです!
今日は、リウマチの治療が始まると皆さん血液検査が毎月必要になるのですが、
その中でもトラブルの多い肝臓について説明させて頂きます。

この動画を最後まで見ますと、
・肝臓の血液検査の結果をどのように見たらよいのか?
・もし肝臓の数値が上がってしまったらどうするのか?
・肝臓に優しい生活
についてスッキリご理解いただけますので、ぜひ最後までご覧ください。


①肝臓の血液検査の見方


肝臓は何個か項目がありまして、

・AST/ALT
・γGTP
・LDH

といった項目が全部肝臓の状態をみる数値になります。
これらをまとめて肝機能と呼んだりします。
一言でいうと、肝臓が疲れたりトラブルを起こすとこれらの項目がどれも高くなってきます。
なので、基準値の上限より低ければOK。
例えば、ASTという項目ですと、基準値が10-40となっていますので、
基準値上限の40を超えてしまうと肝臓の数値が上がってしまっている。
40以下なら正常と考えてください。

リウマチの治療で、じつはこの肝臓の数値というのはとてもトラブルが多い項目になります。
なぜなら、多くの飲み薬が肝臓で分解されますので、
薬の量が増えたり合わなかったりすると、肝臓の数値が上がってしまう事がよくあります。
大切な事は、肝臓の数値が上がっても症状がでにくので、
血液検査をして初めて肝臓の数値が上がってしまっている事に気づく事がよくよくあるという事です。
血液検査をしないでほったらかしにすると、
知らない間にどんどん肝臓が悪くなっていって、
やっと怠さや、体が黄色くなってしまっう黄疸といった症状がでてきて初めて

「なんか調子悪いぞ」

と気が付きます。
ただ症状がでた時点では、すでに肝臓はボロボロなので、
すぐ入院しなくてはいけないといった大変な状況になってしまいます。
なので、症状が無くても、リウマチのお薬で治療をされている方は、
毎月の血液検査というのがとても大切になってきます。

具体的には、リウマチの治療で一番大切なメトトレキサート(リウマトレックス)で 肝臓の数値が上がる事はもちろん、
弱いリウマチのお薬のアザルフィジンやケアラムでも肝臓の数値が上がる事があります。
もっというと、
ロキソニンやカロナールといった痛み止めでも、漢方薬やサプリメントでも、
口から入るものは肝臓で分解されるので、肝臓に数値が上がる事があります。
リウマチの治療に限らず、何か定期的にお薬やサプリメントなどを使われている方は、
なんの症状がなくても血液検査で肝臓の数値をチェックすることが大切です。


②もし肝臓の数値が上がっていたらどうするか?


答えは、「原因になっていそうなお薬を減らしたり中止する」事が大切です。
原因になってそうなお薬の見つけ方のポイントは2つ、
1つは、肝臓の数値が上がる頻度が高いと分かっているお薬は、原因の可能性が高い
2つは、肝臓の数値があがる直前に新しく始めたお薬や、サプリメントは原因の可能性が高い
という事です。

リウマチの治療でいえば、
なんといっても多くの方が使われているメトトレキサート(リウマトレックス)は
肝臓の数値が上がる頻度が高いお薬になります。
特に、メトトレキサート(リウマトレックス)の量が増えてくると
肝臓の数値が上がりやすくなりますので、まずは少ない量で治療を始めて、
肝臓の数値が問題ない事を確認しながら少しずつ量を増やしていく事で、
肝臓の数値が上がらないように気を配りながら治療をしていきます。
肝臓のご機嫌を伺いながら、

「あのーまだリウマチが良くなっていないので
あと一錠メトトレキサートを増やしてもいいですか?」

と肝臓さんお伺いを立てながら、僕らリウマチ医は治療をします。
あとは、あらかじめ、メトトレキサート(リウマトレックス)を
使われた翌日か翌々日にフォリアミンという葉酸のビタミン剤をセットで
使って頂いて、肝臓の数値が上がらないように予防しています。

それでも、肝臓の数値が上がってしまった場合の対応は、肝臓の数値の上がり具合によります。
主治医の先生によっても違いますが、一つの目安と言われているのが、

基準値の3倍以内 AST40~120以下
メトトレキサートを一つ減らしたり、フォリアミンを増やす

基準値の3倍超え AST120以上
メトトレキサートを減らすか一旦中止、フォリアミンをさらに増やす、毎日にする

などがあります。
主治医の先生がメトトレキサートを減らしたり中止したり、
フォリアミンを増やしたのは、肝臓の事を考えてくれているんだな
と思って頂けると良いかなと思います。

他のアザルフィジンやケアラムなどの、リウマチの飲み薬も同じような考えで、
最近何か新しいリウマチのお薬を始めた、または増やした場合にはそれが原因の可能性が高いと考えられます。
そして、その時の肝臓の数値の上がり具合をみて、
減らすか中止するかを僕らリウマチ医は考えています。


③肝臓に優しい生活


今までリウマチのお薬の肝臓への影響を中心にお話しさせて頂きましたが、
口から入ったものは全て肝臓で分解しますので、
お薬だけでなく、サプリメント、食事、飲みもの、お酒なども
肝臓の数値が上がってしまう大きな原因になります。
特に、アルコールをたくさん飲むと、アルコール肝障害といって肝臓が悪くなってしまいます。
また、カロリー(甘いもの、脂肪)を取り過ぎると、脂肪肝になってこれもまた肝臓が悪くなります。
もともとアルコール性肝障害や脂肪肝があって肝臓が疲れている方だと、
リウマチのお薬を使うとさらに肝臓の数値が高くなってしまい、
お薬が十分使えずにリウマチの治療が難しくなってしまう事があります。
肝臓に影響のない、生物学的製剤で治療をするという方法もあるのですが、
金額の面で高くなってしまいますし、生物学的製剤自体の効果をしっかり発揮するうえでも飲み薬が大切になります。
なので、ぜひ、お酒とカロリー(甘いもの、脂肪)は控えめにして頂けると嬉しいなと思います。




今日も最後まで見て頂いてありがとうございました。
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