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〔関節リウマチ〕新型コロナ肺炎より怖い!?○○の肺炎!!

〔関節リウマチ〕新型コロナ肺炎より怖い!?○○の肺炎!!

〔関節リウマチ〕新型コロナ肺炎より怖い!?○○の肺炎!!

  • 2020年6月25日

皆さんこんにちは、リウマチ医のみっちいです!
今日は、リウマチ方に特に知ってほしい、新型コロナウイルスの肺炎にそっくりで、非常に重症の肺炎になってしまう、カビの肺炎について説明させて頂きます。

 この動画を最後まで見ますと、 
①そんな怖いカビの肺炎って何なのか?
②どんな症状がでるのか?どうやって早く見つけるのか?
③カビ肺炎はならないような優秀な予防薬について、すっきり理解できます

とくに、今リウマチの治療をしていてカビの肺炎なんて聞いたことないな?
という方は、危ないのでぜひ動画をみてください。

①カビの肺炎ってなに?

カビと一言で言っても沢山の種類があるのですが、その中でも、「ニューモシスチス」という名前のカビがいて、それが原因でおきる「ニューモシスチス肺炎」というのがリウマチのお薬を使っている方で大きな問題になります。
このカビの一種であるニューモシスチス、実は多くの人の口や気管、肺にいることが分かっています。
でも全く悪さをせず大人しくしています。

しかし、リウマチのお薬を使うと話がガラッと変わってしまいます。
リウマチのお薬で一部の免疫力が落ちたのをみるや、このニューモシスチスくんが「いまがチャンスだ!」と肺で増え始めることがあります。
さらにその増えたニューモシスチス君を退治しようと、免疫細胞が集まってきて肺の中で戦いが起きると辺りは焼け野原になって、肺の中で非常に強い炎症がおきて重症の肺炎を引き起こします。

ここで1つ目のポイントをまとめますと、ニューモシスチスという名前へ別に覚えなくてもよいので、リウマチ以外の人には大人しいくせに、リウマチのお薬を始めると暴れるカビの肺炎があって、リウマチの方は要注意だよという事をぜひ押さえておいてください。

②どんな症状?どうやって早期発見するの?

一言でいうと、「症状が出にくいから、カビの血液検査を定期的にしてください」
普通の肺炎というと、40度の高熱や、咳が止まらなくて夜も眠れない、痰が溢れてきて苦しい など、派手な症状がでてきます。
しかし、このニューモシスチス肺炎は、37度の微熱、軽い咳、怠さ、食欲がないな~ 位の軽い症状の事が多いです。
そして、徐々の肺炎が進行して、息苦しさなどがでて病院に行ったときには肺全部に肺炎を起こしていて、すぐ酸素マスクや人工呼吸器が必要といった感じの肺炎になります。

このように症状があてにならないので、定期的に血液検査でニューモシスチスが増えてきていないかを確認する事が大切です。
その血液検査の名前を「βDグルカン」と言います。
この数値が上がってきていると、ニューモシスチスを含めたカビたちが体の中で増えてきているので要注意というサインになります。

まとめますと、症状が出にくいくせに気が付いたときには重症肺炎になってしまうので、「βDグルカン」という血液検査は数か月置きに検査しましょう という事になります。

③実は予防薬があるんです!

ここが一番お伝えしたい点なのですが、そんなリウマチの方だけに悪さをして、隠れて重症肺炎を引き起こす厄介なニューモシスチス肺炎ですが、特効薬があります!
それが、「バクタ」というお薬になります。
これは昔からある抗生剤の一種で、膀胱炎などに昔は良く使われていました。
この古い抗生剤が、ニューモシスチス肺炎を予防してくれます。

 とくに、どんな人がこの予防薬を使ったほうが良いのか?という目安として、 
①65歳以上
②プレドニン6㎎以上
③もともと肺の病気がある
の3つの危険サインというものが分かっていて、2つ以上に当てはまる方はバクタの予防内服を検討しましょうというのが一般的になっています。


僕個人的には、ニューモシスチス肺炎になってしまったら即入院で大変なので、リウマチの治療をされている方には、予防薬のバクタを少な目にしてみんなに使って頂いたりしています。

いずれにしても、ここで大事な事は、怖いニューモシスチス肺炎ですが、バクタという予防薬がある事をぜひしっておいてください。

まとめ

・リウマチの薬を使っていると、もともと体の中に住んでいたカビが肺で増えて、ニューモシスチス肺炎という重症の肺炎を起こす可能性があります。
・微熱、怠い、食欲がないなど軽い症状で気が付きにくいので、定期的な血液検査で「βDグルカン」というのをチェックすることが大切
・ニューモシスチス肺炎の予防薬、バクタ! 少なくとも①65歳以上②PSL6㎎③もともと肺が悪い方はぜひ予防薬がお勧めです。


現在リウマチの治療中だけど、カビの肺炎、βDグルカン、バクタなんて聞いたことが無かったという方もいるかもしれません。
じつはこのカビの肺炎など昔はあまり分かっていなかったので、昔にリウマチの診断をされて同じ薬を継続している方は検査や予防薬が抜けていたりすることも良くあります。
ぜひそんな場合は主治医の先生と一度はご相談をして頂けると嬉しいです。
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